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All-on-4とは、ポルトガルのリスボンにあるクリニカ・マロのDr.Paulo Malo によって開発された治療法で、すでに無歯顎かあるいは戦略的抜歯などをして無歯顎になった状態の顎に、4本から7本のフィックスチャーを埋入して12本の義歯を即時荷重させるものです。
その際、前方のフィックスチャーは真っ直ぐに、後方のフィックスチャーは上顎洞や下顎管を避けるために傾斜をつけて埋入するのが特徴的です。
この方法を用いることにより、グラフトレスでしかも即時荷重ができるようになります。

上顎の臼歯部では上顎洞が近接している症例も多く、サイナスリフトやソケットリフトをしなければならない場合が多いです。

All-on-4

All-on-4 All-on-4
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このような骨造成をすれば、約半年経過してからでないと荷重を負荷できないのが、All-on-4では第二小臼歯部くらいのところから上顎洞を避けてフィックスチャーを埋入することができます。
どこの位置にフィックチャーが埋入できるかは、上顎洞の大きさや形によるので、上顎洞が大きいときは前方は上顎中切歯の位置、後方は犬歯の位置から傾斜埋入、通常の大きさのときは、前方は上顎側切歯の位置、後方は第一小臼歯の位置から傾斜埋入、上顎洞が小さく骨が多いときは、後方は第一大臼歯の位置に垂直に埋入します。
フィックスチャーの傾斜埋入が有効なことはKrekmanov5)ら、Aparicio6)ら、Fortin7)らも記述しています。
ちなみにマロは日本でのサイナスリフトの症例が多すぎるとまで論じています。

上顎においては通常4本から7本フィックスチャーを埋入し、下顎においてもこの方法は可能であり、特に下顎の臼歯部では骨が吸収しているケースが多く、下顎管が近いため大掛かりな骨移植をしなければインプラント治療ができない場合が多いのですが、左右オトガイ孔間には通常インプラント治療に十分な量の骨が存在することが多いので、かのグラフトレスで即時荷重が可能となります。

All-on-4

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また、下顎は最大開口時に第一大臼歯部で0.8mmほど歪むが3)、アラバマ大学工学部の調べでもオトガイ孔間はほとんど歪まなく安定しているため4)、生体力学的にも優れた方法であるといえます。
もとよりブローネマルクのボーンアンカードブリッジはオトガイ孔間にフィックスチャーを数本埋入し、補綴物をカンチレバーにて対応していましたが、臨床的にも長い実績を示していることから、フィックスチャーを傾斜埋入する点を除けば、歴史ある治療法と同じようなものであるといえます。
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